
「アニメ声」と言われる子が、2000年頃から増えてきました。いかにも声優に向いてそうな感じがしますよね。
そして近年では「性格がアニメキャラっぽい」「言動がアニメキャラっぽい」という感じの人も増えてきました。
「君、絶対声優に向いてるよ!」なんて多くの人に褒められるかもしれませんが・・・
演技が濃すぎるかも・・・?
「言動がアニメキャラっぽい」人は、アニメをたくさん見て育ち、その影響力が大きいでしょう。人としての話し方、振る舞い方、リアクションの仕方を、アニメから学んでしまっており、しかし自分がアニメキャラっぽいという自覚がなかったりします。
喜怒哀楽の表現がとても柔軟だったり、非常に高い声まで出たり、リアクションや絶叫なども上手かったりするでしょう。
しかし、「演技がいつもハデすぎる」かもしれません。
そのハデな演技が、フィットするキャラや場面もありますが、「それじゃやりすぎだよ」ということも結構ありそうです。
問題なのは、先生から「それじゃ演技がハデすぎるよ。もっと抑えて」と注意されても、ピンとこない人が多いようなのです。自分の普段の言動が濃いことも自覚していないし、演技がハデだったというのもピンとこなかったりします。「え、これくらい喜怒哀楽してフツーじゃん」と思ってしまったりします。
そうなると演技を直すのが難しいのです。
そして、喜怒哀楽の派手な場面しか出来なくなってしまいます・・・。
アニメキャラは喜怒哀楽がハデだが、そればかりでもない。
アニメキャラというのは、リアルな人間と比べてもドラマ・芝居の俳優さんと比べても、喜怒哀楽がハデです。オーバーリアクション気味といいますか、感情やセリフの1つ1つが誇張気味な傾向です。
「リアルな演技」というよりも「誇張気味な演技」が求められることが多いのです。
その振る舞いに大きく影響されて育つと、普段から言動が誇張気味になり、「それが当たり前」と感じるようになります。
しかしアニメ声優としての芝居では、誇張気味な演技ばかりでは成り立ちません。普段明るいキャラでも、妙な叫び声ばかりの動物キャラでも、落ち着いた演技が必要なときもあるのです。
自分が「普通」だと思っている演技やおしゃべりがすでに誇張気味であることを自覚しましょう。そして、演技や会話を抑える練習もしましょう。
ラジオトーク、Youtuber、バラエティ番組などの仕事が向いている。
しかし「アニメキャラっぽい性格」の人も、向いているものもあります。
それは、ラジオトークやYoutuber、バラエティ番組タレントです。
演技声優というよりも、おしゃべりを売りとしたタレントのお仕事がとても向きます。トーク番組は、ちょっと騒がしいくらいなテンションを持った人のほうが映えるのです。それを普通の人がやろうとすると少々くたびれるし、やろうと思っても出来ない人も多いのですが、あなたは自然体でトークするだけでも番組が華やぐでしょう。
台頭するための武器として上手く活用しよう!
上述したように、「アニメキャラっぽい性格」は声優に向ているようで途中で躓きやすい危うさがあります。普通に声優オーディションを受けたりしていると、「抑えた演技が出来ないから物足りない」などと落されてしまうことが多いかもしれません。
そこで声優をあきらめるのではなく、自分の武器を活用してのし上がりましょう!
声優友達がYoutube番組などやっていたりするなら、「ゲストで出させて~」と積極的にアプローチして、そのキャラで活躍できる仕事・露出を増やしていきます。
芸能界というのは実力だけで配役が決めるわけではなく、コネであったり知名度によって採用されることもあるものです。フリートークによって人脈と知名度を広げていけば、声優としてのお仕事をたくさん取れたり、芸能人としてのお仕事をたくさん取れたりできそうです!
いかがでしたか?
「アニメキャラっぽい性格」の人は、専門学校など入ったばかりの頃は確実に目立ちます!そして「君、絶対声優になれるよ!」「声優に向いてるよ!」と賞賛されますが、練習や実践を重ねていくうちに欠点が露呈してくるでしょう。
その欠点を見て見ぬ振りせず謙虚に改善しましょう。また、自分の長所を上手く使ってのし上がっていく努力をすることが大切です。