
歌手志望の人はもちろんのこと、声優志望の人も、「ライブハウスに出演してみたいな」と感じるときがくるのではないでしょうか?
でも、ライブハウスって親が連れていってくれることもないし、未知の領域ですよね・・・。
ライブハウスって、どうやって出演するのでしょうか?
ほとんど誰でも出演可能♪
ライブハウスというと、「LiSAさんみたいに超絶上手くてパフォーマンス力のある、選ばれた人が出演できる!」という印象がありますよね。
いえいえ、そんなことナイんです!
ライブハウスって、「ほとんど誰でも」出演可能です♪
あなたにオリジナルの楽曲が無くても大丈夫。極端な話、歌がヘタでもライブハウスに出演することは可能です(笑)
ライブハウスは、出演者を随時募集している!ホームページやお店の貼り紙を見てみよう。
ライブハウスは、出演者を随時公募しています。期限のないオーディションみたいに。
最寄り駅の近くに気になるライブハウスがあるなら、「〇〇駅 〇〇ライブハウス」と検索してみましょう。そのお店のホームページに、募集要項のページがあるハズ。
または、お店に直接アタックに行くのもアリです。ライブハウスが開いている夕方以降の時間に、お店を尋ねてみましょう。「こちらのお店でライブに出てみたいんですが・・・」と言えば、必要なことを教えてくれますよ。
音源を録って自己アピール!
ライブハウスの募集要項では、ほとんどの場合、「あなたのバンドやユニットの音源を送ってください」と書かれています。映像でも音源でもどちらもでOKなはずです。そして、履歴書みたいな自己紹介文を添えます。
「音源を求められるのかぁ!すごく上手にならないとダメだよなぁ・・・」と萎縮してしまうかもしれませんが、そんなに気にしなくて大丈夫♪
よほど大きなライブハウスでないかぎり、あまり上手でないミュージシャンでも出演させてくれます♪
この音源は、もちろん実力も見てはいますが、それ以上に「ジャンル」をチェックしているんです。
ほとんどのライブハウスでは、ロック、アコースティック、アイドル系・・・と様々なタイプのアーティストが出演するので、似たような系統のアーティストを同じ日で固めます。
たとえばあなたが声優アイドル志望で、水樹奈々さんのアニソンのカバーを音源として渡したなら、同じようなアイドル路線のアーティストの人たちの出演日に、あなたをブッキングしてくれます。
これがいわゆる「対バンにブッキングしてもらう」というやつです。
あなただけでライブするのが「ソロライブ」。幾つかのグループが同時に出演するのが「対バン」です。
ライブハウス出演の費用はいくらかかるの??
気になるところですよね!
ライブハウスに出演するのは、基本的にはあなたの側にお金がかかります。
ソロだったら2万円くらい、4人前後のグループなら3~4万円くらいが目安でしょうか。
そして、あなたがたくさんのお客さんを呼べれば呼べるほど、出演費用は下がっていきますし、とっても大勢のお客さんを呼べるなら、逆に出演料が「もらえる」ことになります!!
1人もお客さんを呼ぶことが出来ないなら、1回のライブごとに2万円は出費することになる。という感じですね。4人のグループでやっているなら、4万円を4人で割って1万円が、あなたの出費という感じです。
どうやったらライブでお金を稼げるようになるの?
たとえば、ソロでライブをするとしましょうか。
おそらく、2,000円のチケットを、10枚渡されるでしょう。出演費用は2,000×10=2万円ですね。
あなたは、自分でこのチケットを売りさばいて、お客さんを集めなければなりません!ライブハウスは集客をしてくれないです。他の対バンがある程度呼んではくれますが、あなたのステージに盛り上がってくれるお客さんは、あなたが呼ぶ必要があります!
チケット代2,000円のうち、1,000円くらいはあなたの取り分になります。
10枚のノルマを完売させることが出来たなら、1,000×10=1万円のチャージバック(出演報酬)を貰えます。
ノルマを完売させることが出来たなら、あなたはライブハウスにお金を払う必要はなく、逆に「出演料を貰える」ことになるわけです♪
30人のお客さんを集めることが出来たら、どうでしょうか?
1,000×30=3万円!あなたは一晩のライブで3万円の収入です!すごい!!
・・・いや、ライブハウスに毎回30人ものお客さんを呼ぶのはなかなか大変です(汗)
人のライブを観に行くと、20~30人はお客さんが来ている感じですよね。でもそれは、対バン4つすべてのお客さんの合算で30人、だったりするんです(笑)バンド各々は7~8人くらいしか呼べていなかったりして、つまり、赤字になっていたりします(汗)
上記の金額や枚数は一例です。チケットが1,000円のハコ(ライブハウス)もありますし、3,000円の店もあります。ノルマが5枚の店もあれば、50枚の店もあります。
赤字でもライブハウスに出続ける覚悟が要りそう!
上述したように、ライブハウスに毎回大勢のお客さんを呼ぶことはとても大変です!
初めてのライブは、友人たちが「がんばってね!」の気持ちで積極的に観に来てくれたりしますが、だんだんとそれも通用しなくなってきます・・・。そして、ライブハウスでファンを増やしていくことは、なかなか大変・・・。
ライブハウスでライブを重ねて、パワフルな歌やステージングを鍛えたい!などと考えているなら、「赤字でもライブハウスに出続ける!」という覚悟が要りますね。
テレビの音楽番組で、有名なバンドが、「最初の頃はバイトをしながら一生懸命にライブハウス出てました!」なんて頭をかきながら語っているでしょう?バイトでライブの出演費用を稼ぎながら、赤字続きでもメゲずにライブを重ねた、という意味なんです。
ライブには出たいけど、費用を払いたくない・・・。そんなのムリ?
いえ、実はそういうことも可能だったりするんです♪
ライブハウスといいますか、「ライブカフェ」というようなニュアンスのお店の場合、チケットノルマ無しでライブに出演させてくれるお店もありますよ。
お店側は、お客さんが飲食する収入で利益を出すわけです。なので、出演者に対してチケットノルマを課さなかったり、「5枚だけ」とか小さな額で済むようにしてくれたり、します。
こうしたニュアンスで、「出演者がなるべく出費をせずにライブをさせてあげよう」というスタンスで営んでいるライブハウスやダイニングバーなどが、ちらほらあります。
「ノルマの安いライブハウス 〇〇県」と検索してみたり、ライブハウスで出会った他のアーティストに、「ノルマのないハコってどこか知りませんか?」と尋ねてみたりしましょう。
また、ショッピングモールの敷地内の小さなステージなどでは、出演費用のかからないライブイベントを催していることがあります。お客さんも観覧費用がかからないんです。
他にも、盆踊りや秋祭りなど、地域活性化のイベントで、出演無料のライブイベントを催すものがあります。地域の情報に耳を傾けてみましょう!ライブ活動をしていると、自然とこういう情報が耳に入ってきますね。
対バンじゃなくてソロライブの費用は?
「知らない人との対バンじゃなくて、ソロライブがしてみたいの!」そんな声も聞こえてきそうですね。
ソロライブのブッキングも、随時募集をしています。
ソロライブの場合、「ステージを1日貸し切り」という感じで費用が発生します。
小さなハコで5万円くらい、中規模のハコで10万円くらいが目安でしょうか。
それくらいの費用が払えるなら、あなたは一人で2時間、3時間の大きなライブを行うことも出来るわけです♪
2,000円くらいのライブと3,500円くらいのライブがあるのはなぜ?
ライブに出演したり観に行ったりを繰り返していると、入場料が2,000円くらいのライブと、3,500円くらいのライブとがあることに気づくでしょう。
この違いはなんでしょうか?
アイドル系のライブイベントは、チケットが1枚3,500円程度のものが多いです。
チケット1枚の値段が高いということは、そのぶんあなたが背負うノルマも高額になります!しかし、たくさんのお客さんを呼べたときのチャージバック(あなたの収入)も、高額になりますね。
「ライブハウスで収入をあげながらやっていきたい」と強く希望するなら、アイドル系のライブをブッキングするほうが、儲けやすいです。もちろん、あなたの歌のジャンルがアイドル系のテイストである必要がありますが!
バンドやシンガーソングライター系の女の子でも、ちょっとミニスカートをはいたり可愛く気取ったりして、こうしたアイドル系のイベントに出演する子もいますね。
いかがでしたか?
意外と誰でも、ライブハウスに出演できるんです♪
有名なハコ、大きなハコになればなるほど、チケットノルマも高額になっていく傾向はありますが・・・。
まずは小さなハコでもよいでしょう。ライブに出演する経験は、きっとあなたをたくさん成長させてくれますよ!