
歌手や声優を目指して練習をしていると、ちょっと年配の人から、「だったらライブハウスで武者修行しなきゃ!」などと言われるでしょう。
「ライブハウスで観客動員数を稼げるようにならないと、事務所は拾ってくれないよ!」と。
これ、本当なのでしょうか?
今はライブハウス修行は必須ではない。が・・・
ライブハウス修行を踏み台にしてプロダクションに気に入ってもらい、メジャーデビュー・・・という流れは、たしかに昔は常套手段でした。「ミュージシャンになりたいならライブハウスに出る」というのが常識でしたね。
しかし、時代は変わりました!
2000年初頭あたり、Youtubeで自宅から音楽発信する人々が増えた頃から、ライブハウス出演を経ずにメジャーデビューしたり、人気者になったりするアーティストは増えています。
ライブハウスの観客動員数というのは確かに、プロダクションやレコード会社に認めてもらう重大な指標だったのですが、それが今は、YoutubeやSNSのフォロワー数、再生数、いいね数などに置き換わっていますね。
必ずしもライブハウスで人気者になる実績を上げなくても、メジャーデビューするうえで問題はないです。
しかし・・・。
専門学校の生徒より上手い子を見て衝撃を受けるかも!
あなたは声優や歌手を目指して専門学校に通っていますか?専門学校の中でオーディションがあったりコネがあったりして、ライブハウス修行なんて必要ないように思えますよね。
しかし、ライブハウス修行に出てみることもメリットがあります!
なぜなら、ライブハウスには、専門学校生とは違う雰囲気のアーティスト志望者に出会えるから!
ライブハウスには、専門学校に行かずに独学で音楽を練習してライブしているミュージシャンが大勢います。普段は大学に通ったりフリーターをしていたりで、専門学校生よりも圧倒的に練習時間が少ないハズなのですが・・・あなたの専門学校のライバルたちよりもずっと上手い人が、ゴロゴロいるかも!?
また、実力はそう高くなくても、夢に向かって努力・活動する様が非常にアグレッシブで自発的で、目のキラキラした人に数多く出会えるでしょう。
専門学校に行く子たちは、「授業を受けていればデビュー出来るのだろう」と気楽に考えていたり、先生の示す課題になんとなく受け身で取り組んでいるだけの、マイペースな人が多いものです。
それに対してライブハウスにしょっちゅう参戦する人たちは、自分で練習して自分でプロモーションを考え、自分でコネ作りをして・・・と、非常にアグレッシブな人が多いです。そして、パフォーマンスを含めた実力についても、専門学校に通う19~20歳より上手い人が多いですね。高校生ですら結構上手かったりします!
あなたの専門学校の学内オーディションで最優秀賞を獲る子くらいのレベルは、ほとんどのライブハウス出演者が持っています。お客さんはあまりついてないかもしれませんが、実力はそれくらいあるでしょう。
彼らのほうがデビューに近いというわけでもないのですが、実力やバイタリティーの高さを見せつけられて、「このままのユルいペースじゃダメだ!」と気を引き締められる体験がありそうです!「こんなに上手い人がゴロゴロいるんだ!」と現実を知らされるでしょう。
ライブハウス修行すると、大きな声が出るようになる。
「私の声にはいまいちパンチがないな・・・」「水樹奈々ちゃんみたいな大きな声が出ないな・・・」そう感じて悩んでいるなら、ライブハウス出演を目指して修行すると、大きな成果が出るカモ!
ライブハウスで、特に生バンドをバックに歌ってみると、相当大きな声を出さないとボーカルが埋もれてしまうことを痛感します。観客席に歌声や歌詞を届けるには、お腹の底からスパーン!と響くような、大きな声量が要るのです!
ライブハウスとスタジオ練習を繰り返すことで、「大きな声で歌う!」「腹から歌う!」ということをいつも強く意識するようになり、あなたの声は強く太くなるでしょう!
歌手や声優で「上手い!」と言われている人の中でも、声に芯があって高音がガツーンと出るような人は、まず間違いなく「ライブハウス仕様」のこうした練習を経ていますね。
でも、ライブハウス修行は必須ではない!
歌手や声優としてデビューするにあたって、ライブハウス修行は必須ではないです!
歌うときはいつも室内で、マイクの前でささやくように歌ってる・・・そんなスタイルでも、大人気を博することはありますし、仕事をすることも出来ますよ。そういうインドア系のアーティストも大勢います。
出来ればライブハウス修行をしたほうが良いですが、どうしもライブハウスに抵抗があるなら、必ずしもそういう活動をしなくてもよいですね。
いかがでしたか?
時代は進み、いろんなことが多様化しています。
デビューの方法も多様化し、知名度を上げる方法も多様化し、発信の方法も多様化しています。
「上手い!」「ステキ!」と評価される基準も、どんどん多様化していますね。
あなたの個性や環境など考慮しながら、あなたらしい活動をしていけば良さそうですよ♪