
初めて触っても、意外とイイ画が撮れて楽しいカメラ。
しかし、意気込んでカメラ愛好者たちの輪に入ってみると・・・あれ?何を話してるのかチンプンカンプン!?
そんな戸惑いを感じているあなたに、カメラ・写真用語をわかりやすく徹底解説しました。いつまでも役に立つはずです。ブックマークをしてご活用くださいね。
露出とは?
カメラ用語において露出とは、写真の明るさを決める数値を言います。標準値は0となり、+と-にそれぞれ0.3刻みでカウントされていきます。一般的な機種で3.0まで、高級機種で5.0まで調整できます。
オートモードで撮影していれば、露出値はカメラが勝手に調整してくれます。撮った写真をモニター画面で見て、「なんか暗いな」と感じたなら、手動で露出値を+に調整しましょう。+方向に上げると写真が明るくなります。このように自分で露出値設定を行うことを「露出補正」と言います。
なお、「P」「S」「M」「A」などのオートモード以外のモードのことを、総称として「露出モード」と言います。
F値とは?絞りとは?
絞りとは、目の瞳孔のようなレンズの働きをいいます。開いたりすぼんだりすることで撮像素子に取り込む光量を調整しています。「F1.8」などと表現するため、F値とも呼びます。
F値を小さくするとより多くの光と取り込めるようになり、F値を大きくすると光量が小さくなります。光量を増やすことを「絞りを開く」と言い、光量を減らすことを「絞りをしぼる」と表現します。ちょっとややこしいです。
しかしF値は、一眼レフメラに最も期待されている役割、「ボケ味」をコントロールするのに大きく関連します。背景(被写体以外の部位)を大きくボカしたいときはF値を「小さく」し、画面全体にピントがあったように(パンフォーカス)したい場合はF値を「大きく」設定します。
F値はレンズにも左右され、より小さな数値に絞りたいならF値の小さなレンズを用意する必要があります。
ISO感度とは?
ISO感度は、カメラが光を捉える能力を示します。暗い場所や夜でも写真を明るく写したい場合、ISO感度を「上げ」ます。
ピンボケを防ぐ・軽減することにも、ISO感度は役立ちます。
ただし、ISO感度の数値を高くしすぎると写真に白いつぶつぶが目立つようになってしまう難点が。そのため、夜景を撮る際でもISO1000~1600くらいが適正と言われています。
高価なカメラはISO25,600くらいまで設定可能ですが、設定可能でも写真のざらつきは起こるため、その都度写真の仕上がりを見ながらISO感度を上げていくことが大切です。
昼間の屋外ではISO100~200くらいで充分です。キレイな写真を撮るためには、なるべく低いほうが良いのです。
フラッシュとの違いは?フラッシュの場合、フラッシュ光が当たる一部分だけが明るくなるのに対して、ISO感度を上げる場合は写真全体が明るくなります。
フラッシュを使うと写真が白光りしすぎるため、一眼レフカメラで撮る人はフラッシュをあまり使いません。
シャッタースピードとは?
シャッタースピードとは、シャッターのまたばたきの速度を指します。
シャッタースピードが速いと、滝や車など動いている被写体もピタっと止まっているように写ります。シャッタースピードを遅くすると、被写体がブレてしまいますが、動いているものだけが一定方向にブレることで、勢いよく動いている様を表現できます。カメラ表現では、「敢えて遅く」設定することで、ハっとするような写真を演出することが多いです。
シャッタースピードは「1/〇 秒」といったふうに表記されるため、数字に「/」が付く場合は数字が大きいほうが速くなります。慣れるまではややこしいですね。
また、シャッタースピードは、撮像素子が取り込む光量を調整する値としても存在しています。F値やISO感度をいじらずに写真を明るくしたい場合、シャッタースピードを下げて取り込める光量を増やし、対応します。しかし画面がブレやすくなりますから、三脚などで固定することが大切です。
ホワイトバランスとは?
ホワイトバランスとは、どんな光の下で撮っても白いものを白く描写するように、調整することをいいます。光のフィルターをかぶせるようなもので、「太陽光」「蛍光灯」「白熱灯」「曇天」などといったふうに光源シチュエイションの選択肢が並びます。
ホワイトバランスをカメラに自動調整させることをオートホワイトバランス(AWB」といい、オートモード撮影の場合はもっぱらオートで調整されています。
明るさや画面の白さを調整するもので、「露出」と混同しやすいのでご注意を。
HDRとは?
HDRとは、ハイダイナミックレンジ(High-dynamic-range rendering )の略称です。
これまでの数値的な画質調整とは大きく異なる概念です。
明るい写真、暗い写真、標準的明度の写真、と3パターンを瞬時に撮り、それを1枚に合成することでダイナミックレンジの広い写真に仕上げます。ダイナミックレンジが広いと言うとわかいにくいですが、すべての場所がくっきり写る、という感じです。まぶしい場所も暗い影の場所も被写体が明確になります。
顔が真っ暗になってしまいやすい逆光の際に重宝されます。
一般的に、HDRはオートでかかるものではなく、撮影者が指示を与える必要があります。
iPhoneに採用されたことから他のカメラにも搭載されるようになった、わりと新しい概念です。
マクロ機能とは?
マクロ機能とは、近接撮影の機能のことをいいます。
多くのカメラは、被写体から30センチ程度以上離さないとピントが合わせられないような仕組みになっているのですが、「マクロ機能」はこの制限を超えて、至近距離でもピントが合うようになります。
そのような撮影モードをマクロモードと呼び、マクロモードのことをマクロ機能と呼ぶことがあります。
または、近接撮影距離を縮めるわけではないが小さなものを際立たせて(背景をボカして)写す調整を重視するものを、マクロモード、マクロ機能と呼びます。
一眼レフカメラなどではチューリップのアイコンで表現されていることが多いですね。
パノラマ撮影機能とは?
パノラマ撮影機能とは、横に長い迫力ある写真を撮る機能をいいます。風景写真や人数の多い集合写真で活用されることが多いです。
昔は、アングルを超広角にすることで広い範囲を写せるようにするものでした。しかし近年では、カメラを水平移動させながら何枚も撮り、それを合成すること幅広い写真に仕上げる機能を指すことが多いです。合成機能ですね。
これもiPhoneが取り入れたことから各社のカメラに広まっていきました。
手ぶれ補正機能とは?
手ぶれ補正機能とは、写真撮影の際の、手ぶれ原因のピンボケを軽減する機能をいいます。
手ぶれ補正機能の精度は「〇段階」という単位で表現され、2018年現在では5段階が世界最高クラスです。4段階でも優秀な部類と言えます。
この「段階」というのは、シャッタースピードの単位1つぶんを指し、つまり5段階の手ぶれ補正機能を持ったカメラは、シャッタースピードを5段階遅くしてもブレを起こしにくいということです。
とはいえ、手振れ補正機能はあくまで「軽減」をするものにすぎず、ピンボケを完全に防いでくれるわけではありませんから、過信は禁物です。
カメラ本体で補正するものと、レンズ側で補正するものとの2種類があり、メーカーによってどちらを採用するかがくっきり分かれています。
本体側で補正できる機種の場合、どんなレンズに付け替えても手ぶれ補正機能が働くので便利です。レンズ側で補正するものの場合、そのレンズが手ぶれ補正機能を搭載していないと軽減できません。2005年くらいから登場した概念であるため、それ以前のレンズにはまったく採用されておらず、機能しません。また、手ぶれ補正機能を搭載したレンズは高価な傾向にあるため、レンズ側手ぶれ補正の機種を選んでしまうとカメラライフにお金がかかりやすくなってしまいます。ボディ側に手ぶれ補正機能を搭載したカメラのほうが良いと言えます。
日本でシェア1位、2位を誇るCANON(キヤノン)とNikon(ニコン)はどちらもレンズ側手ぶれ補正なので、購入する際には注意が必要です。
本体にもレンズにも両方とも手振れ補正機能が備わっている場合、両者を足したぶんだけで軽減できるようになるのが一般的です。
画像エンジンとは?
画像エンジンとは、イメージセンサーが捉えた画をデジタルデータに変換するパーツのことです。イメージセンサーと並んで、デジタルカメラにおいて最も重要な役割を担っています。CANON(キヤノン)のDIGIC、シグマのTRUEなどが有名ですね。
イメージセンサーと混同されることが多いですが、これらはまったく別のものです。画像エンジンは描写力ではなく、描写した画像の「処理」能力を司ります。画像エンジンが強力なほど、シャッターを切ったあとの待ち時間が短くなったり、連写能力に影響します。動画の撮影能力にも関連しますね。
各カメラメーカーの色味の特徴(ペンタックスは緑色が鮮やか、など)は、主にこの画像エンジンによって調整されています。
イメージセンサーとは?撮像素子とは?
イメージセンサーとは、レンズの奥にある精密パーツで、フィルムカメラのフィルムに代わる役割を担っています。デジタルカメラにおいて最も重要なパーツの1つです。撮像素子、またはセンサーとも呼ばれます。
一般的に、イメージセンサーが大きいほどに高画質になります。「フルサイズ」が35mmフィルムに相当するもので、一般用途のカメラとしては最も大きい、上質なものです。その次に大きいのが「APS-C」で、画質が重視される一眼レフはもっぱらこの二種のどちらかが採用されます。ミラーレス一眼の場合、これらよりも小さいものが使われることもあります。
なお、あまり知られてはいませんが、フルサイズよりも大きなイメージセンサーもあります。「中判センサー」というもので、プロカメラマン用の60万円くらいするような超高級カメラにのみ採用されています。
画素数とは?
画素数とは、その機種のイメージセンサーが抱えている画素の総数を言います。一般的にはイメージセンサーの大きさと比例しますが、必ずしもそうとは限りません。
「画素数が多ければ多いほど高画質」と思っている人が多いのですが、それは誤り。パソコンで眺める程度なら800万画素もあれば充分で、それ以上の画素数があっても無暗にデータを重くしてしまうだけです。SNSなども投稿する画像のデータ上限を決めているものが多く、これにいたっては200万画素相当にすぎないものも多くなっています。
メーカーは機種を宣伝するために過剰に画素数を上げようとしますが、実際には一般ユーザーにとっては800万画素程度もあれば充分です。
画素数はカメラの設定画面から、S,M,Lなどといったふうに設定が可能ですが、パソコンで閲覧したりSNSに投稿したりする程度の利用なら、Mでも充分です。2,000万画素を超えるようなカメラなら、Sでも充分なほどです。
RAW撮影とは?
RAW撮影とは、画像データを圧縮せず、生のままで保存する機能をいいます。RAWに対比する言葉がJPEGです。
「RAW撮影のほうが画質が良い」とよく言われていますが、それは正確ではありません。RAWデータのほうが、画質調整の自由度が高いのです。何も調整しないなら、RAWとJPEGで画質のキレイさは変わりません。
RAWは、データ容量が莫大という難点があり、また、初心者には扱うのが難しいです。よほど画質調整に慣れるまでは、JPEG撮影で充分です。
連写機能とは?
連写機能とは、シャッターボタンを長押しすることで、その間ずっと、何枚も連続で撮影し続ける機能をいいます。
機種によって連写性能には差があり、速度や連続撮影可能枚数などが異なります。スポーツシーンの決定的瞬間をばっちり撮りたいなら、連写機能の優れたカメラを選んだほうが良いです。
AF自動追尾機能とは?
AF自動追尾機能とは、ロックオンした被写体をどこまでも追いかけてピントを合わせ続ける機能をいいます。AFはオートフォーカスの略ですね。
スポーツシーンや動き回る子供の撮影に威力を発揮します。が、追尾機能が正しく作動しないこともあるため、普段はAF自動追尾機能は切っておいたほうが良さそうです。
近年は、初心者用のエントリーモデルにも採用されはじめています。
ファインダーとは?
ファインダーとは、レンズが捉えた風景を視認するためののぞき窓のことです。
ほとんどのコンパクトデジカメやスマートフォンには搭載されていません。一眼レフカメラ、ミラーレス一眼カメラにステップアップする際、ファインダーの有無を気にしない人が多いですが、これは画素数の多さ以上に重要なパーツです。
液晶モニターで視認する場合、屋外の太陽光で真っ白に反射してしまいますが、ファインダーならくっきりと風景が視認できるのです。アングル決めもピント合わせも格段に行いやすくなり、屋外の撮影が多い人には欠かせないパーツです。
光学ファインダー(アナログファインダー)と電子ファインダーの二種があり、従来は光学ファインダーのほうが高性能と言われていました。しかし電子ファインダーの進歩は目覚ましく、多機能を詰め込みやすい面もあって、今では電子ファインダーのほうが高性能と言えます。
光学ズームとは?
光学ズームとは、レンズの構造によってズームアップする機構をいいます。これに対するのがデジタルズームです。
デジタルズームのほうが、安価なわりに高倍率なものが多く目を奪われがちですが、デジタルズームはズームではないのです。トリミング処理をしているだけなので、画像が荒くなってしまいます。実際には、10倍ものデジタルズームはあまり実用性がありません。
光学ズームはデータが劣化せず、本当に拡大撮影されます。しかし、豊かな光学ズームを実現するには基本的にレンズが大きくなる必要があり、カメラが重くかさばることになります。値段も高くなりがちです。
ズームは遠いものを大きく撮影する際に便利ですが、倍率が高いほどにブレを起こしやすくなる点に注意です。だからスポーツ中継のカメラマンなどは、望遠鏡のような長いレンズを三脚で固定しているのです。
コンパクトさをウリにするスマートフォンやコンデジでは、光学ズームは難しいものでしたが、近年は二眼レンズを採用することなどにより極小機でも光学ズームが可能になってきています。一眼レフカメラが立場を奪われる日が、来るかもしれませんね。
チルトとは?
チルトとは、液晶モニターが上下に開く機構をいいます。上方向だけに開くもの、下方向だけに開くものもあり、180度開くものももっと可動範囲の狭いものもあります。「チルト液晶」と書かれたものが必ずしも自撮り撮影に対応しているとは限らないため、自撮り機能を重視している場合にはよく確認しましょう。
バリアングルとは?
バリアングルとは、上下に加え左右にも液晶モニターが開く機構をいいます。チルト液晶以上に液晶モニターの自由度が高く、様々なアングルで撮影することを助けてくれます。
これもまた、必ずしも自撮りに適した180度回転を保証する言葉ではないので、自撮りを重視している場合にはきちんとチェックしましょう。
タッチパネルとは?
タッチパネルとは、デジカメにおけるピント合わせや画質調整、各種設定などを液晶画面に直接触れることで行える機能を言います。タッチパネル液晶を搭載しているのです。
ピント合わせがタッチ1つで行えることはとても便利で、各種設定も十字ボタンを押すよりずっと簡単です。
スマートフォンのようにシャッターもタッチで切れるものがあり、デジカメ特有のボタンの多さ複雑さに戸惑っている人でも扱いやすくなっています。
顔認識機能とは?
顔認識機能とは、カメラを構えた際に、被写体の中の人の顔を認識し、顔に自動的にピントを合わせてくれる機能をいいます。人物写真でピンボケが起こりにくくなります。
近年では、ピントを合わせるだけでなく肌の色合いを美しく自動調整してくれるようなものも増えてきています。笑顔を検知して自動でシャッターを切る、といったものもありますね。
これもスマートフォンが先に導入し、あとからデジタルカメラに採用されるようになった便利機能の1つです。
タイムラプス機能とは?
タイムラプス機能とは、連写よりもゆるやかな間隔で連続撮影し、それらの写真をつなぎ合わせて倍速のような動画を作成してくれる機能をいいます。タイムプラスではなくタイム「ラプス」です。
長時間の場面変化を短時間で表現できることから、情報サイトや料理サイトなどのハウツー動画でよく利用されています。ただ動画を撮ってアップするよりもプロっぽい感じがしますね。
Wi-Fi機能とは?
カメラにおいてWi-Fi機能とは、無線LAN技術を用いてカメラとスマートフォン、カメラとパソコンをワイヤレス連携させる機能をいいます。
これを設定しておくと、デジカメで撮った写真が瞬時にパソコンやスマートフォンに保存されますし、InstagramやSNSへの投稿もその場で行えるようになります。
インスタグラマーやSNS好きがカメラを買うなら、Wi-Fi機能を持ったカメラを選んでおいたほうが良いでしょう。
Wi-Fi Direct対応とは?
Wi-Fi Direct対応とは、Wi-Fi機能に対応したカメラとスマホなどを直接連携させる機能です。デジカメ分野の場合、ダイレクトに連携させるのはもっぱらスマートフォンで、スマートフォンをシャッターにしてリモート撮影するようなことも出来ます。もちろん、撮った画像を瞬時に連携端末に転送することも可能です。
GPS機能とは?
カメラにおいてGPS機能とは、撮影した場所の位置情報が画像のファイル内部に記録される機能をいいます。もちろん写真の表面には出ません。カメラで詳細表示の画面を出したり、パソコンでプロパティを確認したりすることで閲覧できます。
ほとんどの機種においてGPS機能は任意でOFFに設定できるはずです。
GPS機能は、アウトドア用のデジカメやハイエンド機種に搭載されていることが多いですね。
防塵・防滴仕様とは?
防塵・防滴仕様とは、砂ぼこりや水しぶきの被害に強い加工のことをいいます。カメラのほとんどは、こうした加工はほどこされていません。そのために砂ぼこりや水場に弱いのです。
アウトドアが好きな人、雨の中で屋外撮影をする人、砂漠にでかける人などは、防塵・防滴仕様の施されたカメラを選んでおいたほうが良いでしょう。
20,000~30,000円のエントリーモデルから防塵・防滴仕様が施されているのは、PENTAX(ペンタックス)のカメラくらいなもので、耐久性を重視するならペンタックスが圧倒的におすすめです。OLYMPUSオリンパスも安価な機種から防塵・防滴仕様を施した機種が多いです。
防水仕様とは?
防水仕様とは、「防滴仕様」以上に水に強い加工をいいます。こちらはかなり水に強く、お風呂の浴槽に落そうが、海の中に落そうが壊れません。水圧にも対策されているのが一般的で、水深10メートルくらいは耐えられるものが多いです。
ごてごてしたハウジングを装着しなくても海や水場で撮影できるため、こうした場所での撮影が多いなら防水仕様のカメラを積極的に検討しましょう。ただし、防水仕様のカメラは現行ではコンパクトデジカメにしかありません。
防水仕様の施されていないカメラを水場で使いたい場合、別売りのプロテクター、ハウジングを装着することで水中や水深でも使えるようになります。本体と同じメーカーが出しているものでなくても大丈夫で、そのほうが安く手に入ります。
ただし、防水のプロテクターを付けると撮影がしにくくなるので注意が必要です。
USB給電とは?USB充電とは?
USB給電とは、スマートフォンのようにUSBケーブルにてカメラ本体を充電できる機能を言います。USB充電とも言われます。
デジカメは一般的に、充電バッテリーを本体から取り出してコンセントで充電しますが、USB給電機能のついたカメラならバッテリーをとりはずす必要がなく、手軽です。外出してから「バッテリーが入ってない!」と気づくような惨事にはなりにくいので、快適性がすこぶる向上します。
また、モバイルバッテリーからも充電が可能になるため、カメラを旅行に持っていく人や屋外で長時間撮影する人にも非常に役に立ちます。
USB給電機能を持ったカメラはまだ少なく、SONYソニーが充実しています。
パンフォーカスとは?
パンフォーカスとは、写真全体にピントを合わせて撮ることをいいます。
昔の安価なフィルムカメラ、写ルンですなどで撮ると、自動的にパンフォーカスになります。スマートフォンのカメラもだいたいパンフォーカスで撮影されます。「のっぺりした描写で物足りない」とよく批判されますが、広大な風景を撮りたい場合にはパンフォーカスのほうが鮮明で美しい写真になるのです。
一眼レフカメラなど、背景ボカしの得意なカメラを使うと、逆にパンフォーカスでの撮影が難しくなるので注意が必要です。基本的に、F値をF10くらいまで下げればパンフォーカスで写ります。
一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを使うようになったなら、背景ボカしとパンフォーカスの使い分け方を必ず覚えましょう。
アウトフォーカスとは?
アウトフォーカスとは、「背景などをボカす」「ボケ味を作る」ことをいいます。被写体にピントを合わせて背景をボカすことが多いですが、わざと被写体をボカすこともあり、どのようなピント合わせでもアウトフォーカスと呼びます。
とはいえ、アウトフォーカスという言葉自体が、カメラメディアやカメラ愛好者の口からはあまり使われず、「ボカす」「ボケ味」という言葉で説明されることがもっぱらです。
アウトフォーカスの対義語がパンフォーカスです。
逆光とは?
逆光とは、被写体の背後から太陽などの強い光源が当たっている状態をいいます。
カメラの認識頭脳は逆光に弱いため、逆光の状態でシャッターを押すと人の顔などの被写体が真っ黒(真っ暗)になってしまいがちです。逆の方向からカメラを構えるか、または被写体に位置を変えてもらいましょう。
石碑など位置も向きも変えられない被写体を撮る場合は、撮影時間帯を変えるのが得策です。夕方に逆光なら、午前中に撮影すればよいのです。
また、近年はHDRという機能が逆光による黒つぶれを軽減してくれます。活用してみましょう。
赤目現象とは?
赤目現象とは、ヒトや動物の目が赤く写ってしまう現象をいいます。もっぱらフラッシュを使った際に起こるもので、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラで撮影する際にはあまり出くわさないでしょう。(一眼系カメラはISO感度が優秀なのでフラッシュをたかずに撮ることが多いため。)
コンパクトデジカメの場合、フラッシュをたいて撮る機会が多いので、赤目現象は無視できません。とはいえ近年のコンデジには「赤目軽減モード」などの対応策が講じられており、何も考えなくても赤目現象を防げていることが多いです。
よほど古いカメラでない限り、赤目軽減機能は搭載されています。赤目が気になったなら、設定メニューをのぞいてみましょう。
フレアとは?ハレーションとは?
フレアとは、太陽光のような強い光にレンズを向けたときに起こる、写真全体のにじみ・白みのことをいいます。ハレーションと言うこともあります。
一般的にはフレアとは、ミスショットや写りの悪い状態を指す言葉で、高価なカメラやレンズではこれを防げるような処置が施されています。しかし、フレアによって写真が芸術的・感動的になることがあるため、意図的にフレアを起こして撮影する人、フレアの起きやすい安価なカメラを使うケースなどあります。ノスタルジックな雰囲気を演出したいとき、フレア現象は活用されます。
ゴーストとは?
カメラにおいてゴーストとは、フレアに近い光の写りこみ現象のことです。輪郭のはっきりした、玉状の写り込みのことをゴーストを呼びます。光のプリズムのことです。
桜を撮るときなど、見上げてこもれびの隙間の太陽光が作りだすことが多く、カメラ初心者でもよく経験しているでしょう。アニメなどの早朝シーン、雨上がりシーンなどでも、さわやかさを演出するためによくこれが描かれます。
本来無いものが写っているゆえにゴーストと呼ばれるわけですが、写真を効果的に演出してくれるため意図的に配置されることも多いです。
フリッカー現象とは?
フリッカー現象とは、蛍光灯の下で撮影する際に発生することのある、色の変化のことをいいます。
テレビ画面やパソコンモニターをビデオで撮っていると、画面がなぜか波打ってしまったり点滅したりするのを不思議に感じた経験があるでしょう。それもフリッカー現象で、静止画カメラよりも動画カメラを扱う際によく遭遇します。
フリッカー現象が起きるのは、テレビや蛍光灯などが実は高速で点滅を繰り返しているからです。そのため、蛍光灯やテレビを連写で撮ったりすると、点滅による明るさの変化を写真が捉えてしまうのです。
シャッタースピードを1/80程度まで遅くすれば、フリッカー現象は防げるでしょう。
フォーカスロック撮影とは?
フォーカスロック撮影とは、いったんピントを合わせてから、ピントの対象を変えずに構図だけを変更するテクニックをいいます。
カメラのオートフォーカスが目論見どおりにピントを合わせてくれないとき、活用すると良いです。まずは目当ての被写体を構図の真ん中においてシャッター半押しをし、ピントを合わせます。それから構図を変えれば、目論見通りの画が撮れるはずです。
マニュアルフォーカスとは?
マニュアルフォーカスとは、撮影者が自分でレンズを回して、ピント合わせすることをいいます。
マニュアルフォーカスにすることで、F値やシャッタースピードなども自由に設定することができるため、熟練者は好んでマニュアルフォーカス撮影をします。これを自在に使いこなせるようになったら上級者と言えるでしょう。
オートフォーカスが上手くピントを合わせてくれないときにも、マニュアルフォーカスが使われます。
いかがでしたか?
厳密に言えばカメラ用語はまだまだありますが、この程度を理解できていれば、カメラ愛好者との会話もスムーズに進むでしょう。カメラのマニュアル本、マニュアルサイトなど読んでいても戸惑わなくなるはずです。
カメラは無知でも楽しめる魅力がありますが、深くを知るとより楽しくなってきます。ぜひ、これを機にカメラ道を一歩深めてみてくださいね♪
ブックマークをして、また読みにきてください。今わからなかった言葉も、半年後、1年後には理解できるようになっていて、自分の成長を実感できるでしょう。