top of page

作詞のコツを教えて!名作を書くには?


歌唱力だけで充分だと思っていませんか!?

作曲はなかなか難しいことなので、ボーカル志望、声優志望の人が「作曲して」と言われることはまず無いです。でも、ボーカル、アイドル、声優さんでも「作詞して」と言われることは多いですね。

素晴らしい歌詞を書くにはどうしたらよいのでしょうか?お任せください!元シンガーソングライターの管理人が、作詞のコツについても解説します♪



作詞は意外とカンタン(笑)ただ書くだけならそう難しくない!

実は、作詞というのは意外とカンタンです(笑)

「カンタン」と言ってしまうと、作詞家の方々に失礼があるとは承知しています。もちろん、またある意味で、作詞とはとても奥が深いもので、難しいものです!

とにかく、「作詞なんて専門家のやることでしょ・・・」とためらわらず、どんどん筆を走らせてみましょう♪作詞のレッスンなど受けていなくても、カッコイイ詞を書くことは出来るハズ!



作詞のコツとは?リフレイン?倒置法?

作詞のコツとは何でしょうか?

リフレイン?

倒置法?

韻を踏む?

いえいえ!サビのリフレインや倒置法など文学的な表現は、ポップスの作詞において必ずしも必要ないです。

ポップスの詞は自由形式ですし、「こういう詞が秀逸」という決まった答えはないのですね。感情むき出しな詞が「名作!」と賛美されることもあれば、古臭い言葉ばかり並べたものが賞賛されることもあります。

あなたは中学生か、それ以上ですか?

15年も生きているなら、歌詞を幾つも見てきたでしょう。その中で、「歌詞の雰囲気」はもうなんとなく掴んでいるはずで、テクニックなど考えずに自分なりに歌詞を書いてみても、サビをリフレインしたり韻を踏んだり、歌詞っぽい雰囲気が出るはずですよ。

ある意味、それで充分です♪

それで、商品レベルの作詞をすることは出来るでしょう。プロデューサーに添削はされるかもしれませんが、それも、あなたが間違っているというよりは「プロデューサーの好みやイメージ」の問題だったりするので、落ち込まずに応じましょう。



添削にメゲないで!

大きめなプロダクションやレコード会社に所属することになった場合、プロデューサー、ディレクターのような立場の人があなたの面倒を見るでしょう。

歌詞を書いていくと、まずその人に見てもらうことになるはずです。

そのとき、添削を受けるでしょう。「うーん。ちょっと恋愛のシチュエイションが子供っぽすぎるね。もっと大人なラブソングにしてくれない?」といった具合に。

大幅な書き直しを命ぜられることもあれば、ちょっとだけ直せと言われることもあります。

場合によっては、プロデューサーの納得のいくまで何度もボツをくらうこともあります!


でも、そこでメゲないで!

あなたは「書き直して」と言われると自信を失ってしまうかもしれませんが、あなたに詞を書かせるということは、「この子は光るものがある!」と評価されているはずなのです。だから、自身を失なわず、メゲずに、添削に応じましょう!


近年はこのように根詰めて曲を仕上げることは減ってきているようですが、こういうこともあるのだと、覚悟をしておきましょう。



名作を書くコツは、意外にも・・・

「一人前の詞じゃなくて、名作を書きたい!」とあなたは言うでしょうか?

ハイ。お任せください♪


名作を書くコツは、「人生経験」です!


「深いな!」「感動するな!」「スゴイな!」と人から大きな賞賛を受けるような詞を書きたいなら、小手先でカッコイイ言葉を並べるだけでは無理です。あなた自身の体験に裏付けられた、リアルな言葉や心情、風景、フィーリングの吐露が必要です。


じゃぁ、どうすればよいのでしょうか?

「名作を書きたい!」と願うなら、極端な話、音楽活動を半年くらいお休みをもらいましょう。その間に、何か1つのことに濃密に打ち込みましょう!濃密に、濃密にです。そして、そのプロセスの中で自分が何を感じるか、それに耳を傾けましょう。感じたこと、思ったことを、作詞ノートなどにメモっていきましょう。

その中で、深いフレーズやカッコイイフレーズが生まれてくるはずです♪



名作を生むのに役立ってくれそうな人生体験には、たとえばこんなものがあります。


  • あなたが本当に大好きな人との大恋愛

  • 普通の仕事に超熱心に打ち込む

  • バックパッカー旅(海外放浪)



海外を旅してみては?

管理人は旅のスキな人間なので、なおさら、海外放浪をして様々な風景を見ることをオススメします♪周りのお友達が誰も思いつかないような格言やフレーズ、風景描写を、あなたはたくさん綴ることが出来るでしょう!


ちなみに、旅に出るなら、カメラを持っていってたくさん写真を撮ることをオススメします。旅で見たものを思い出しやすいからですね。



シンガーソングライターを志望?多作が必須になる!

あなたは、アイドルや歌手というよりも「シンガーソングライター」を志望していますか?

または、自分のカラーの濃い歌手を目指していますか?「タレントじゃなくてアーティストと呼ばれたい!」などと憧れているでしょうか。

その場合、1つや2つステキな歌詞が書ける程度では物足りません・・・。


シンガーソングライターや本格的なアーティストは通常、「多作」を求められます。

歌唱やパフォーマンスの技術力だけでなく、「たくさん曲を作るチカラがあるかどうか」を求められるんです。あなたが作詞だけの担当なら、たくさんの詞をどんどん書き上げるチカラが求められます。


音楽アーティストは一般的に、年間に3枚ほどシングルを出し、1枚のアルバムを出しますね。

すると、年間20曲くらいはリリースすることになります。

1年間に20曲も書く必要があるんですね!

いいえ!もっと必要です!

書き上げた曲の中にはボツを喰らってしまうものもあるんです(笑)

すると、年間に必要になってくる楽曲数は30曲かそれ以上、という規模です!

1か月に2~3曲は書き上げる必要がありますよね。


うーん。しんどいですね・・・(*_*;

そのため、正式デビューが決まる前に、「50曲、書いてきて」などと指示を出されることも多いです。すると、デビューから2年くらいは順調にシングルやアルバムをリリースすることが出来るわけですね。

今はまだ、1か月に2~3詞も書けなくてもよいです。なので、どんどん書いて、作品を蓄積しておきましょう。蓄積することで会社側のニーズに応じれますし、どんどん書いていくうちに多作のスキルも上がっていくはずですよ。



ネタ帳を作ろう!

作詞に興味があるなら、「ネタ帳」を作りましょう♪

手帳くらいの、どこにでも持ち運べるような小さなものが良さそうです。上等な品でもよいですし、100円ショップの安っぽいノートでも良いです(笑)

何かステキなフレーズが思い浮かんだら、それをどんどんネタ帳にメモっていきます!

1曲の詞として起承転結させなくてよいです!サビのフレーズだけでも良いですし、たった1文だけでも、たった1つのキーワードだけでも良いです。


時間のある夜などにそのネタ帳を見返すと、「これとこれをくっつけてみようかな♪」なんてアイデアが浮かんでくるでしょう。


ネタ帳があると、格段に歌詞が書きやすくなりますよ♪


近年はアナログなノートではなく、スマホのメモ帳アプリにメモったりするアイデアもありますね。



ありきたりでもいい!似ていてもいい!

「ありきたりでいい」なんて本当は書きたくないのですが、現代のミュージックシーンを照らし合わせて考えるならば、歌詞は「ありきたりなものでもOK」です。

大まかに言って2つの理由があります。


まず第一に、なんだかんだ言って大衆は、ありきたりな詞を好むからです。

「最近のアイドルポップスは歌詞がありきたりで・・・」「またI Love youかよ!」なんて口をとがらせる人がいますよね。しかし、そのように思っているのは実際にはごく一部の人だけだったりします。そして、ありきたりな歌詞の曲が、結局はヒットしています。

何らかの要因で、ちょっとソリッドな歌詞の曲が大ヒットすることも、もちろんあります。しかし、すると同じような感じの曲が次々とヒットします(笑)結局、似た歌詞を大衆は好んでいるわけですね。


第二に、世の中にはもう、ポップスが飽和しているからです。

アマチュアミュージシャンがYoutubeなどで自作曲をカンタンに発信できるようになってから益々、世の中にはポップスがあふれています!結果、ちょっと趣向を凝らしてみたところで似たような歌詞はすでに先駆者がいるのですね・・・。

そして「誰も書いていないこと」にこだわりすぎると、今度は内容がニッチ過ぎたり難解すぎたりして、ポップスとしての魅力を失ってしまいます。


「翼を広げて羽ばたきたい!」とあなたが感じたなら「翼を広げて」でOK!

「愛してる!言葉にならないほど愛してる!」とあなたが感じたなら、「愛してる!」でOKです!

重要なのは、「あなたが唄いたいと感じたなら、ありきたりな言葉でも良いよ」ということ。

大衆ウケを狙ってありきたりな詞を真似るなら、中身の薄い曲になってしまうので、ヤメたほうが良いです。まぁ、それが大ヒットすることもあるのですが、あなたはきっと、気持ちよくないでしょうね。



サビはわかりやすく!

いわゆる「リフレイン」というテクニックと同じような意味です。

リスナーの耳に残りやすく、CMなどでも引用されやすい多用されやすいサビ部の歌詞は、なるべくわかりやすい言葉のほうがよいです。普遍性が高い内容、とも言えるでしょうか。

「翼を広げて、さぁ明日へと羽ばたこう!」みたいなことです。こうしたキャッチフレーズ的な文は、サビに向いています。

サビっぽい歌詞を敢えてAメロに持ってきて第一印象を強烈にする、なんて作戦もあるのですが、基本的にはサビがその役割ですね。


歌詞を見たときに、メロディを聞かずとも歌詞だけで「この部分がサビだろうな」と察せられると理想的です。リスナーは曲の構成を理解しやすく、またあなたの伝えたいメッセージがリスナーに届きやすそうですよ。



「フル尺」の歌詞を書けるように練習しておこう。

歌詞の内容は意外と自由なのですが、歌詞の尺といいますか構成といいますか、それについては一般的なフォーマットをこなせるようになっておいたほうが良いです。


Aメロ―Bメロ―サビ―Aメロ―Bメロ―サビ―大サビ―サビ―サビ


という構成です。

現代日本において、これが最もスタンダードな歌詞の構成になっています。

たとえば誰かから楽曲提供の依頼を受けたとしましょう。それが「曲先」で、作曲家さんの作った曲にあなたが歌詞を載せるタイプの手順であるなら、かなり高い確率で、上記の構成になっているでしょう。

また、この構成の曲はとてもドラマチックで、リスナーを感動させやすいですね。

「壮大な曲」というイメージも持ってもらいやすいです。


この尺で歌詞を書かなければいけないというわけではないのですが、この尺でも書けるようになっておいたほうがよいですよ。



詞が先?メロが先?

作曲をするうえで、詞を先に書くべきなのでしょうか?それともメロディを先に書くべきなのでしょうか?

これは、「どちらが先であるべき」という決まりはないです。

有名ミュージシャンが発信している楽曲には、詞先の曲もあれば曲先のものもあります。


メロ先のほうがやや一般的、とは言えるかもしれませんね。

特に、作曲者と作詞者が異なる曲では、曲先のケースのほうが多いようです。作曲家さんが書いたメロディに対して、ボーカリストや他の作詞家さんが詞を付ける、という流れが多いです。

作詞家として評判が良くなってくると、詞先で「自由に書いてください」と頼まれることも増えます。

また、詞を先に書くと、どうしても歌詞が冗長(文字数が多く)になりがちで、昔のフォークソングみたいなちょっと不格好な曲になってしまいがちです。


詞先でもメロ先でもどちらでも書ける、というふうに練習しておくのが理想的ですね!



メジャーデビュー?Youtuber?目標によって作詞の対策も違ってくる!

あなたが目指しているのは、大手レコード会社に所属していわゆる「メジャーデビュー」することでしょうか?

それとも、Youtubeなど活用して個人的に展開していくことでしょうか?

それによって、作詞の対策も変わってきます。


メジャーデビューを目指すならある程度「月並みな作詞力」が必要。

エイベックスや東芝EMIなど、大手レコード会社のオーディションに受かってメジャーシーンで活躍したいと願っているなら、ある程度「月並みな作詞力」を磨いたほうがよいです。

「当り障りのない詞を書けるようになっておいたほうがよい」という感じです。

NHKの子供向け番組で採用されそうな、わかりやすくトゲのない詞、書けるでしょうか?

「月並みでつまらない」と揶揄されがちなそうした詞ですが、実情としてニーズは多いのです。なので、そうした詞も書けるようになっておいたほうが良いです。そのうえで自分の個性を出した詞も書ける、というふうになっておきましょう。


Youtubeで売れっ子を目指すなら、我が道を突き抜けてOK!

誰にもプロデュースもディレクションも受けず、Youtubeなどで自分で発信していくつもりなら、逆に「あなたらしくトガったほうが有利」です!

優等生っぽい曲はYoutubeではバズらない傾向で、思いきり個性的なほうがウケる傾向がありますね。

歌詞が冗長すぎたり、何を言っているのかわからなかったり、曲としての均整を保てていないような曲も、Youtubeだとウケて、バズることがあります。Youtubeにおける評価はあくまで一般大衆であるため、「面白い」「フシギ」など何か興味を惹きつける要素を持ってさえいれば、それが大きな反響を生むことがあります。



作詞の基礎を培う段階では、ボカロ曲(初音ミクなど)はあまり参考にしないほうがよい・・・。

まだ作詞のことがよくわからない、詞の尺の感じなどがよくわからない、という段階なら、Youtubeで人気を博しているボーカロイド(初音ミク)系の楽曲をあまり参考にしないほうが良いです。

ボカロ曲は、機械に歌わせることを前提に作詞作曲された曲が多く、人が唄おうとすると難しすぎるものが多いんですよね。歌詞が冗長すぎたり、息つぎの場所が全然なかったり、メロディが難しすぎたりするものが多いです。


ボカロ文化を前提とするならそれでも良いのかもしれませんが、「人が歌う・人に歌ってもらう」という前提で考えると、ボカロ系の曲はちょっと粗削りと言えます。

もっと、普通の人が唄う前提で書かれた曲の詞を注視してみてください。

Aメロの字数はこんな感じ、1つの文節はこれくらいの長さ、といった雰囲気は、こちらのほうがスタンダードと言えます。より多くの人にとって歌いやすいですし、あなたにとっても歌いやすいはずですよ。



8ビートっぽい曲が好き?16ビートな曲が好き?歌詞の尺が全然違ってくる!

歌詞の尺というのは、曲の雰囲気によってゼンゼン違ってきます!

あなたが好きなのは(自分が多く作りそうなのは)、どのような感じの曲ですか?


たとえば、ZARDの「負けないで」のような8分音符を中心としたわかりやすいメロディが好きですか?

8ビートの曲は、歌詞の文字数は少なくなる傾向です。

少ない字数で、AメロやBメロ、そして曲全体をまとめる必要がありますよね。


たとえば、米津幻師の「Lemon」のような16分音符でどんどん刻むようなメロディが好きですか?

こうした曲は、文字数が非常に多く必要になります。

言いたいことをパッと書くだけだと文字数が足りなくなってしまう傾向で、形容詞を付けて膨らませたり、情景描写をたっぷりとってAメロをボリューミーにしたり、などの工夫が必要ですね。


どちらが良いというわけではなく、どちらでも良いのです。

まずはあなたの好きな曲調に合わせて作詞出来るようになればよいですよ。それに慣れてきたら、苦手な尺感の詞も書けるように練習してみましょう。


どちらが得意かわかりませんか?

なんとなく詞を書いてみてください。

文字数がだらーっと長く・多くなりがちですか?それなら16分音符系の尺感が得意そうです。

ちゃらちゃらちゃらり ちゃらちゃらり

ちゃらちゃらちゃらり ちゃらちゃらり

と、七五調でついつい書いてしまう感じですか?それなら8ビート系の尺感が向いていそうです。



文学小説を読んでみよう。

ミュージシャンの歌詞を見ていて、詩的な表現の美しさにウットリさせられてしまうことがありますよね。

「私も雄弁に詩的な表現を使いこなしたい!」そう願っている作詞家のタマゴさんは多いハズ。

そんなとき、いろんなミュージシャンの詞を見漁るよりも、文学小説を読んだほうが良いです。

詩的表現の巧みな作詞家はかなり高い確率で読書家で、マンガやラノベだけでなく文学小説を読み漁っていますね。

文学小説を読み漁ることは莫大な時間が必要です。文学を愛そうとする気合い(?)みたいなものも、人によっては必要になりそうです。

ものすごく時間がかかります!

・・・文学小説を1つ読めばよいってことではないですよ?その小説の詩的表現を拝借しようという話ではないです。文学小説をたくさん読んでいると、詩的な表現が自然と身に付いてきます。

逆に言えば、作詞センスのある人は子供の頃から文学を読んできている人が多いってワケなんですね。


詩的センスに長けた作詞家になりたいなら、たとえば「通学・通勤の電車の中ではいつも本を読むようにする」「眠る前のヒマ潰しはスマホじゃなくて本を読むようにする」など、生活習慣を変える必要がありそうです。

大変ですね!でも作詞センスって、生活習慣や人生体験で磨かれるものだったりするんです。



友人の実体験を拝借するのもアリ。

歌詞を書くにあたって、出来るだけ自分の実体験や自分が感じたことを題材にして作詞したほうがベターです。

かといって、秘密の恋なんて経験したことないし、先生と恋したことなんてないし・・・。お気に入りのミュージシャンのあの人の詞を眺めていると、様々な恋を題材にした詞が揃っていて驚きますよね。

作詞家さんたちは、友人の実体験を基にして作詞することもあるのです。友人だけでなく、家族やきょうだい、ちょっとした知人・・・誰だってOKです。

近年では、YOASOBIさんがライトノベルのストーリーを題材に詞を書く、というコンセプトを打ち出していますが、そのように小説・映画・アニメなど物語をもとに作詞するのももちろんアリです。


とはいえ、作詞をする歌姫さんというのは、様々な恋を実際に体験している人が多いですね。作詞する歌姫さんは、恋多き人が多いですし、自分から男性を大好きになって猛烈に追いかけたりする愛情深い人が多いです。

恋における切なさや寂しさは、深く恋にのめり込んでいるほどに感じやすいものなので、作詞に気合いを入れたいなら恋をおろそかにはしないほうが良いですよ。



評価される歌詞のテイストは変わってきている。

あなたが作詞教室や作詞添削などを受講しているなら、要注意です!

その先生が年配の人であるなら、なおさら要注意です!

なぜなら、大衆に評価される歌詞のテイストが、昔とは変わってきているから。昔に「良い」と言われていた作詞表現にこだわっていると、今の音楽シーンではあまり評価されない懸念があります・・・。作詞の講師は昔ながらの詞を「良い」と考える傾向があり、年配の講師ほどその傾向が強いので、先生の言うとおりにしていると逆効果になってしまう可能性が・・・。


80年代頃は、「ストーリー性があり、詩的表現に富んだ歌詞」が評価されました。

松田聖子さんの「青い珊瑚礁」みたいな曲ですね。

しかし、90年代中盤頃から傾向は変わっています。Mr.Childrenに代表されるように、自分の感情を素直にさらけ出すような歌詞が大きな共感を得て、評価される傾向です。

「憂鬱だ やる気がしない」といった個人的な感情をそのままさらけ出す歌詞は、80年代的な感性を持っている作詞家の先生からは「シロウト臭い!」「ひねりが足りない!」とバッサリ斬り捨てられる傾向です。

そして、いま作詞家や作詞評論家のようなことをしている人には80年代的感性の年配の人が多いのですね。


現代では、恋愛ソングにせよ青春ソングにせよ、こぎれいに作りこまれた詞よりも人間臭さがそのまま吐露されているような詞のほうがウケる傾向にあるので、理解しておきましょう。



作詞の添削レッスンを受けるのは有効?

ポップスの歌詞を見られるサイトなど眺めていると、「作詞の添削レッスンをします!」なんていう講師・スクールの広告バナーなど見かけますよね。結構実績のある人だったりします。

こうしたレッスン、受けたほうがよいのでしょうか?


率直に言って、「あまり意味がないだろう」という感じです。

作詞の講師は、もちろんそれなりに技術があります。でも、上述したように、80年代的な感性を持った人が多いのですね。そのため、今の時代の歌詞とはやや反りが合わないようす・・・。

「作詞家っぽい歌詞」は書けるようになるかもしれません。けれど、同年代の若者たちの胸に突き刺さるような歌詞が上手になるわけではないかも・・・。

そこにお金を掛けるなら、青春18きっぷでも買ってぶらり旅でもしてきたほうが、偉大な作詞家になれそうな気がしますよ♪



作詞に正解はない。自信を持って!

作詞にはたくさんのテクニックがあります。

しかしですね、結局のところ、作詞に正解はないです!

「名作!」と評価される詞にも様々なタイプのものがありますし、それまでにはミュージックシーンで全然見かけなかったタイプのものが、急に専門家や大衆に評価されることもあります。

「書きたい!」という思いがあるならなおさらのこと、あまりアレコレと難しく考えずに、まずは自分の思うままに書いてみるとよいですよ♪

そして、「出来ました!」と言って先生や色んな人に、自信満々に見せて回りましょう。謙虚さは大切なことですが、それと同時に、自分の作品に自信を持っていることも大切です。


世の中のほとんどのものには、正解といいますか、基本となる型があります。

しかし、ポップスの歌詞に関しては、絶対に踏まえなければならない正解も型も、ないんですね!

それがポップスの特徴であり、魅力とも言えます。

俳句というルールの中で作品を作るのも楽しいですが、「ポップスの歌詞」というフリースタイルのキャンパスの広さの中で自由に大胆に、あなたらしく歌詞を書くのも、楽しいですし大切なことです(^_-)-☆




作詞家だけで食べていきたい!それって可能?

作詞のコツとは異なりますが、大切なことだと思われるので書いておきますね。


「作詞家として食べていきたい!」と考えている人もいるのではないでしょうか?

「作詞家」という職業はもちろんあるのですが、今からその職業を目指して作詞だけで生計を立てるというのは、ちょっと難しいかもしれません・・・。


多くの作詞を依頼される作詞家というのは、大抵は若い頃に、バンド活動やシンガーソングライター活動などをしています。他にも楽器やボーカルを担当していたり、または作詞だけでなく作曲・編曲もやっていたり、したんですね。そうした活動の中で評判を得て、「作詞だけをしてくれないか」と依頼されることが増え、それで結果的に作詞家になった、といった流れの人が多いのです。


今の時代、「作詞家」のみを募集するオーディションも求人広告もほぼ存在せず、「作詞家だけを目指す」というのはかなり難しいです。

また、仮になんらかのオーディションや求人に受かったとしても、作詞の作業だけで月収30万円も貰えることはあまり無さそう・・・。


作詞家として人生を生きていきたいなら、作曲もこなしてシンガーソングライターやコンポーザーになったり、ボーカルや楽器もこなしてバンド活動をしたり、などの遠回りが必要になりそうです。

または、作家になって名を売り、「私は作詞も興味がある」などと言っていると、作詞の依頼も数多く舞い込んでくるかもしれないですね。それもまたタイヘンそうですが・・・。


作詞家は、曲が当たればたった1曲で何百万円も貰えることもあります。その反面、安定収入を得ることは非常に難しい職業です。


コネ作りに勤しむと良いかも?

「作詞だけを担当したい。作曲も楽器もやりたくないし人前には出たくない・・・。」どうしてもそんな思いが強いでしょうか?

それなら、コネ作りをがんばると良いです。

作曲を得意としているコンポーザーや、作詞が出来なくて困っている歌姫ちゃんなどを探して、タッグを組むのはいかがでしょうか?あなたは作詞をするだけで済みます。

もちろん、「私は作詞をしたい!」と願望を言っているだけではダメ。どんな詞が書けるのか、どれくらい速く多く書けるのか、その実績をブログなど使ってプレゼンテーションすることが大切ですよ。

そして、「作詞専門でいきたい」と願っているなら、速く・多く書ける技術は重要です!


音楽業界において、コネは非常に重要です。作詞を好む人には、「コネなんて卑怯なことは好きじゃない!」と考える人が多いかもしれないですね。その気持ちはよくわかるのですが、商業の世界でやってきたいと考えるなら、そうした打算・妥協も必要になってきそうです。仕方ないですね。


望まない肩書きで知名度を得るのもアリ!

「山本彩さん(元AKB48.NMB48)作戦!」とでも言いましょうか。

作詞家は、必ずしも作詞の上手い人が抜擢されるわけでもなく、知名度のある人のほうがあちこちから声がかかりやすいですし、大物として評価されやすいです。(音楽業界はどのジャンルも同じですね。)

たとえば、あなたがとてもかわいいルックスを持っているなら・・・まずはAKB48みたいなアイドルのオーディションを受け、芸能界で名をはせてしまう!という作戦も良いです。

それである程度の人気や実績を積み上げてから、プロダクションに、「私、自分で詞が書きたいです!作詞家として他のアーティストに楽曲提供なんかもしてみたいです!」なんて進言すると、意外と道を作ってもらえたりしますよ。

もちろんアイドルとしての実績を作ることも大変ではありますが、作詞だけで生真面目に勝負し続けるよりも、人によっては勝算が高そうです。いえ、ホントの話!



あなたの詞、拝見します♪

「この人に、私の書いた詞を見てもらいたい!」と思ってくださったなら、ぜひ私にメールをください(^_-)-☆

ささやかながら、感想やアドバイスをいたします♪


こちらのページに、私へのメール送信フォームがあります。

ご利用ください。

歌詞のアドバイスに関しては、お金は頂戴しないです(^_-)-☆


bottom of page